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液晶モニター受託、11年もTPVが最大手維持へ


ニュース 家電 作成日:2010年11月16日_記事番号:T00026575

液晶モニター受託、11年もTPVが最大手維持へ

 
 液晶モニターの受託生産市場では、最大手の冠捷科技(TPVテクノロジー)と奇美電子(チーメイ・イノルックス)の受注争いが激化しているが、業界関係者によると2011年もTPVが最大手の座を維持する見通しとなっている。TPVは来年、液晶モニター6,000万台以上の出荷が見込まれ、奇美電との差を1,000万台以上に広げるとみられる。16日付電子時報が報じた。

 TPVのライバルとなる奇美電は、米ヒューレット・パッカード(HP)などからの来年度向け受注が予想されたほど伸びておらず、11年の液晶モニター出荷台数は4,500万〜5,000万台にとどまる見通しだ。

 なお、TPVは先ごろ、今年の液晶モニターの出荷台数は約5,500万台で世界シェア33%を占めるとの見通しを示している。

 また、液晶テレビの受託生産についてTPVは、今年1,500万台出荷を見込み、来年は2,000万台を目標としている。一方、奇美電の属する鴻海科技集団(フォックスコン)は、ソニーからのハイエンド機種を含む大規模な受注獲得により、来年出荷は1,500万台に挑戦する。

 ただ業界関係者は、台湾元為替相場の上昇が来年も続けば、受注増がそのまま利益向上につながるとは限らないと警告している。