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作成日:2010年11月16日_記事番号:T00026577
PCBの精成科技、来年の設備投資56%増
プリント基板(PCB)メーカー、精成科技(グローバル・ブランズ・マニュファクチャー)は、来年から始動する生産能力増強計画に向け、設備投資額を25億台湾元(約68億6,000万円)と今年の16億元から56.3%もの大幅な引き上げを行う方針だ。16日付工商時報が伝えた。
同社の今年1〜10月売上高は、PCBが39.09%、プリント回路板アセンブリ(PCBA)が60.87%という比率になっている。来年の設備投資ではPCBの生産能力を24%、PCBAを16%増強し、それぞれの比率を44.69%および55.27%とする方針だ。
朱有義同社総経理は第4四半期の景気状況について、ノートパソコン用PCBやマザーボード向けPCB受注が満杯となるなど「まずまず」と語った。また、自動車用では来年第1四半期まで受注見通しが立っているという。PCBAについては、中国・江蘇省昆山工場で競争の激しいノートPC向け比率を75%から15%まで下げ、ネットワーク機器やライトバー向けなどの比率を高めており、その効果が表れているとしている。
なお同社の中国生産拠点6カ所のうち、東莞瑞升電子以外はすべて黒字となっている。瑞升も、来年には黒字転換を見込む。