中国重慶市、西永微電子産業園区の幹部は15日、台湾メディアのインタビューに対し、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)の工場が年内に完工し、来年の春節(旧正月、2011年は2月3日)前後に設備を搬入するほか、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、英業達(インベンテック)も年内に正式稼働すると語り、重慶市が目標の2015年より早く、世界最大のノートパソコン生産拠点になると自信を示した。16日付経済日報などが報じた。
同園区は来年のノートPC生産能力を2,000万台と予測。将来的には、ヒューレット・パッカード(HP)と宏碁(エイサー)ブランドの年産台数が各4,000万台に上り、全体で8,000万台に達する見込みだ。現時点では江蘇省昆山市のノートPC年産台数が4,000万台で中国最多。
西永微電子産業園区に進出する台湾企業は10社を超える。鄧達挙・同園区総経理は、同市で従業員10万人を計画する富士康が、既に1万人近くを確保、年末には2万〜3万人、来年5万人に増えると見通しを示した。クアンタも10万人、インベンテックは4万5,000人規模を計画している。
鄧総経理はまた、富士康は当初、研究開発(R&D)拠点を広東省深圳市に置く予定だったが、同園区1万平方メートルの用地にR&Dセンターと実験室を完成させたところだと語った。