ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

奇美電、12月稼働率90%も【表】


ニュース 電子 作成日:2010年11月16日_記事番号:T00026581

奇美電、12月稼働率90%も【表】

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)とソニーの提携関係により、同集団傘下の液晶パネル最大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)は来年、ソニーから1,000万枚規模の液晶テレビ用パネルを受注したとの観測が出る中、16日付工商時報によると、同社は12月から出荷に向けた準備に入り、設備稼働率を90%以上へと引き上げる見通しだ。

 第3四半期に川下のパネル在庫水準が上昇した影響で、今四半期、台湾パネルメーカー各社は、需給バランスとパネル価格の維持を目的として稼働率を80〜85%まで落としている。

 しかし、ここへ来て奇美電が稼働率を大幅に引き上げるとの観測が市場の関心を集めている。市場調査会社、ディスプレイサーチによると、ソニーの来年の液晶テレビ出荷目標は3,500万台とみられ、うち52%の組み立てを鴻海に委託し、その半数以上の液晶パネルを奇美電から調達するとされる。

 また、今回のソニーからの受注は、パネルのサイズも幅広く、市場の主流サイズのほとんどが含まれ、第3四半期に36億台湾元(約100億円)という大幅な赤字を計上した奇美電にとって相当の恩恵をもたらすと観測されている。
   
T000265811