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作成日:2010年11月17日_記事番号:T00026614
南亜科技の現金増資、台プラ4社が4割引き受け
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の大手DRAMメーカー、南亜科技が進めている6億株発行の現金増資案は、16日に既存株主に対する募集を終了し、台プラ主要4社が全体の41%に当たる2億4,660万株、40億8,000万台湾元(約112億円)分を引き受けた。最近のDRAM価格下落により、南亜科技株の16日終値は15.3元まで落ち込み、発行価格の16.5元を割り込んでいるが、台プラ4社はいずれも16.5元で増資を引き受けており、グループ全体で南亜科技を支える強い姿勢がうかがえる。17日付工商時報が報じた。
今回の増資案では、台プラ4社のうち、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)が1億6,500万株(27億3,700万元)を引き受け、持ち株比率を33.54%まで拡大した。このほか台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)と台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)がそれぞれ2,700万株(4億4,700万元)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)が2,760万株(4億5,600万元)を引き受けた。
なお、残りの発行分について南亜科技は、「特定の投資家に出資を募る」としているが、市場では「最終的に台プラグループで引き受けることになる」と観測されている。