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大富媒体による凱擘買収、NCCが同意


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年11月18日_記事番号:T00026626

大富媒体による凱擘買収、NCCが同意

 
 携帯電話キャリア大手、台湾大哥大(タイワン・モバイル)によるケーブルテレビ(CATV)大手の凱擘(kbro)の買収が難航していた問題で、国家通訊伝播委員会(NCC)は17日、台湾大哥大の蔡明忠副董事長(富邦金融控股董事長)が出資する投資会社「大富媒体」が凱擘を買収する間接買収方式を取ることで、買収計画に同意した。18日付工商時報が伝えた。

 蔡明忠氏は凱擘の親会社カーライルと合弁で大富媒体を設立し、凱擘を総額640億台湾元(約1,750億円)で買収する。大富媒体への出資比率は、蔡明忠氏が80%、カーライルが20%となり、蔡明忠氏の出資分は510億〜520億元となる見通しだ。

 業界関係者によると、NCCによる買収同意を受け、残る関門は経済部投資審議委員会(投審会)による審査だけとなり、買収は年内にも完了する見通しだ。

 蔡明忠氏はさらに64億元を追加投資し、凱擘系列のCATVのデジタル化率を現在の10.6%から2015年時点で50%、17年時点で74%まで引き上げる構想だ。