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作成日:2010年11月18日_記事番号:T00026631
アムトランの液晶モニター受託、来年は出荷倍増も
市場観測によると、主に米ビジオ向けに液晶テレビを受託生産している瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)はこのところ、液晶モニター受託生産事業で積極的に受注獲得に動いており、宏碁(エイサー)、ヒューレット・パッカード(HP)に次いで韓LGエレクトロニクスからも受注を果たしたようだ。同社は来年、液晶モニター受託生産台数が500万〜700万台に上り、出荷ベースで今年から倍増する見通しだ。18日付電子時報が報じた。
業界関係者によると、ビジオは北米市場の低迷、液晶テレビ価格急落とサムスン電子の勢力拡大の影響でシェアを落としており、アムトランの2010年上半期テレビ出荷台数は165万台と、通年出荷目標600万〜700万台の達成は困難な状況だ。
こうした中、同社は米アップルから液晶モニターを少量、エイサーからローエンド機種を受注した。さらにLGディスプレイ(LGD)と合弁で中国に液晶モジュール工場を設置した関係を生かし、LGエレクトロニクスからも少量ながら来年向け受注を獲得したようだ。
アムトランは過去2〜3年、液晶モニター受託事業には注力せず、液晶テレビに専念してきたが、来年は方針を転換して、モニター生産ラインを増やし、発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した超薄型機種を主力にするとみられる。