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自動車・二輪車
作成日:2010年11月18日_記事番号:T00026632
自動車市場規模、「5年内に40万台回復」=和泰
トヨタの台湾総代理、和泰汽車は17日、台湾市場全体の新車販売台数が今年32万台以上に達し、5年以内に40万台まで回復するとの見通しを示した。18日付経済日報が伝えた。
劉源森・和泰汽車協理によると、台湾の自動車市場は今年、自動車購入時の貨物税(物品税)減税措置による1台当たり3万台湾元(約8万2,000円)の補助がなくなったものの、昨年の29万台を上回る勢いだ。特に今年下半期は景気好転と、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)発効への期待感で、消費者の購買意欲が向上しているという。同社調べによると、現在台湾の自動車保有台数は670万台、うち車齢10年以上のものが46%以上(300万台以上)を占める。平均使用年数18年から買い替え需要は年間38万台と推計され、新車需要10%を加えると、年間需要は40万台を超えるとの見方だ。
台湾の自動車市場は1994年と05年に50万台を突破した実績があるが、車体の性能改善による使用年数の伸び、都市交通システム(MRT)など公共交通網の整備などで市場規模が縮小し、08年には半分以下の23万台に落ち込んでいた。
なお同社は、円高を主な理由とする来年の値上げが、トヨタ本社の意向で、予想されている値上げ幅3%を上回る可能性もあるとした。