今月6日から開催されている2010台北国際花卉(かき)博覧会(花博)で、インターネットの日本語公式サイトに批判が集まっている。
中国語版(繁体字、簡体字)に比べると、内容量は半分以下とお粗末で、日本人が首をかしげたくなる日本語表現も続出。日本語版だけでなく、英語、韓国語版も似たり寄ったりの状況で、「台湾初の国際展覧会なのに、海外からの観光客を呼び込む気があるのか」との声も出ている。
日本語サイトの内容は、「花博について」「花博広場」など大きく6項目に分類されており、写真中心の構成だ。日本語の文体も統一されておらず、不自然な表現も各所に見受けられる。
あるネットユーザーの指摘によると、花博会場のひとつ、美術公園エリアの半屋外ステージ「舞蝶館」で観た劇団「原舞者」による舞台劇「百合恋」が素晴らしかったので、ぜひ日本人に推薦したいと思ったが、日本語サイトではこのパフォーマンスは全く紹介されていないとか。
確かに、「舞蝶館」は「チョウ館」として紹介されているが、内容は建物の簡単な紹介文と写真だけ。同館で見られるパフォーマンスの内容や上演時間などは、中国語版には掲載されているが、日本語版には全く記載がない。
花博総本部の馬千恵スポークスマンによると、この問題については花博側も既に気付いており、改善を進めているとのこと。近日内に日本語による関連情報をアップするというが…。
花博は、来年4月25日までの開催期間中、延べ800万人の来場を期待している。外国人にとって、花博の公式サイトは貴重な情報源で、実際には内容盛りだくさんだとしても、しっかり紹介しなければ、宣伝効果がなくなってしまうと批判されるのももっともだ。
花博日本語公式サイト:
http://beta.2010taipeiexpo.tw/MP_6.html