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作成日：2010年11月19日_記事番号：T00026645
陳致中氏の買春疑惑、検察が証拠ビデオ公開
陳前総統の長男で、高雄市議選に立候補している陳致中氏（31）の買春疑惑をめぐり、高雄地検は18日、邱毅立法委員（国民党）が陳氏を誹謗罪で訴えた案件を不起訴とした一方、陳氏が自宅のマンションから出入りするビデオ映像を公開し、「買春は事実」との見方を改めて示した。買春は犯罪ではないものの、「買春が事実なら立候補を取り止める」と明言していた陳氏は、ますます苦しい立場に追い込まれた。19日付蘋果日報が報じた。
公開された映像には、陳氏が７月２日の午後11時４分、自宅マンションの駐車場で自分のレクサスＳＵＶ（スポーツ多目的車）に乗り込もうとするところと、翌３日午前零時37分に戻ってきたところがはっきり記録されている。検察はさらに、陳氏がマンションに出入りした際のカードに記録された時間、および売春業者に電話をかけた時間から、陳氏の「帰宅後どこにも出掛けなかった」という説明はうそで、買春を行っていたものと指摘している。検察はこのほか、陳氏が妻の携帯電話から業者に連絡していたことも明らかにした。
これに対し陳氏は「すべて推論にすぎない。切迫性がないのに選挙直前の時期にビデオを公開するのは明らかに政治迫害だ」と反論。18日晩も予定通り選挙集会を行った。
