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熱延コイル、日韓が台湾で安値攻勢【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年11月19日_記事番号:T00026664

熱延コイル、日韓が台湾で安値攻勢【表】

 
 日韓の鉄鋼商社が最近、台湾元相場の上昇を受け、台湾市場向けに熱延コイルを1トン600米ドル以下の安値で販売し、台湾市場でのシェア獲得に動いている。19日付工商時報が伝えた。
 
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 日韓製の熱延コイルは、台湾の中国鋼鉄(CSC)の製品よりも価格が60~70米ドル安く、CSCや同社傘下の中鴻鋼鉄は、追随値下げで利ざや縮小が避けられない見通しだ。来年1~2月にかけては、値下げ幅がさらに拡大する可能性がある。

 日韓の鉄鋼商社は、輸出鉄鋼商品を米ドル建てで扱っているため、米ドル安台湾元高で競争力を高めている。川下メーカーの間で割安な日韓製品に乗り換える動きが表面化しそうだ。

 業界筋は、月ごとに価格を設定している中鴻鋼鉄が真っ先に影響を受け、CSCも追随して値下げに踏み切るのではないかと予測している。

 CSCの11、12月の熱延コイル価格は同2万500台湾元(約5万6,300円)だが、今後1,500~2,000元の下落が見込まれている。