鴻海科技集団（フォックスコン）は18日、米シリコンバレーのハイテク企業５社と技術交流を行う覚書を結んだ。19日付経済日報が伝えた。
鴻海と覚書を交わしたのは、▽高性能電池技術のエノビックス（Enovix）▽無線データ伝送のサイビーム（SiBEAM）▽高画質チップのゼンバージ（Zenverge）▽パソコン向けソフトウエアのスプラッシュトップ（Splashtop）▽ソフトウエア開発業者のパンセテラ（Pancetera）の各社。
鴻海の郭台銘董事長は「北東アジアの敵（韓国）に対抗して、台湾は小規模ながら優れた企業を必要としている」と述べた。背景には、米国の新興ハイテク企業と提携し、ライバル韓国、特にサムスン電子に対抗したい思惑が見え隠れする。
フォックスコンは、提携先企業の技術テストや製品の生産を行う一方、顧客開拓や資金源の確保などを支援していく。
郭董事長は今回の提携を「強強連合」と表現。その上で、「鴻海はひよこをタカにまで育てる役割を担うようなものだ」と述べた。
