ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

「パルプ価格低迷は来年Q1まで」、中華パルプと台紙の利益直撃も【図】


ニュース その他製造 作成日:2010年11月22日_記事番号:T00026689

「パルプ価格低迷は来年Q1まで」、中華パルプと台紙の利益直撃も【図】

 
 パルプ価格の低迷は来年第1四半期まで続くとみられることから、製紙メーカーのうちパルプを製造する中華紙漿(中華パルプ)と台湾紙業(台紙)は利益への悪影響が拡大すると凱基證券(KGI)は予測している。22日付蘋果日報が報じた。
 
T000266891

 
 KGI證券によると、中華パルプの粗利益率は第2四半期に23.3%あったが、7月からパルプ価格が下向いたことで、第3四半期は18.9%に低下。第4四半期には17%まで下がり、来年第1四半期には15%まで落ち込むと懸念されている。
 
 一方台紙も第4四半期の業績は落ち込むが、ベトナム事業など業務外収益で年間2億台湾元(約5億5,000万円)が見込め、利益を支えそうだ。

 業界関係者は、上半期のパルプ価格上昇が急激だったため、揺り戻しが起こるのは正常なことだと指摘。ただ、中国の製紙メーカーが工業用紙や文化用紙の生産能力を増強しているため、パルプ需要は今後も期待でき、来年の春節(旧正月)明けの第2四半期には価格が上昇に向かうと予測を示した。