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東陽実業、中国子会社株式を奇瑞汽車に譲渡


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2010年11月22日_記事番号:T00026696

東陽実業、中国子会社株式を奇瑞汽車に譲渡

 
 自動車部品メーカーの東陽実業は19日、中国子会社の蕪湖幼獅東陽汽車塑料零部件(安徽省蕪湖市)に対する全持ち株50%を合弁相手の中国の自動車メーカー、奇瑞汽車集団(チェリー)に譲渡することを董事会で決議した。蕪湖幼獅は奇瑞汽車の全額出資子会社となる。20日付工商時報が伝えた。

 蕪湖幼獅は2004年に奇瑞汽車傘下の奇瑞科技と折半出資で、総額2,800万米ドルを投資して設立された。今回の株式譲渡は、奇瑞汽車との提携を拡大することが狙いで、2015年時点でグループの売上高を現在の300億台湾元から600億元(約1,650億円)に倍増させる方針だ。

 東陽実業は、中国の主要自動車メーカーと既に取引関係にあり、先ごろも長春富奥東陽塑料製品(吉林省長春市)の株式2%を706万人民元(約8,865億円)で中国第一汽車集団傘下の長春一汽富維汽車零部件に譲渡し、持ち株比率を51%から49%に引き下げている。双方は第一汽車の工場新設に対応し、広東省広州市に部品工場を設置する方針だ。今回の奇瑞汽車への株式譲渡も第一汽車と同様の方式で中国側との提携強化を図るものだ。

 東洋実業はまた、債務償還と金利コスト削減を目的として、5年物の無担保転換社債を発行し、10億元を調達することも決めた。