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石油・化学
作成日：2010年11月24日_記事番号：T00026747
聚隆繊維、リヨセルフィラメント開発に成功
聚隆繊維（Acelon Chemicals & Fiber）の周文東総経理は23日、同社が精製セルロース繊維、リヨセルフィラメント（長繊維）の開発に成功したことを明らかにし、生産に向け15億台湾元（約41億円）を投じて工場を建設する計画を表明した。リヨセルは、世界でもオーストリアのレンチング・ファイバーズ社だけが生産しているが、聚隆繊維は長繊維の生産で、短繊維のレンチング社製品と差別化を図る。24日付工商時報が伝えた。
同社は開発したリヨセルフィラメントを「グリーンセル」と名付け、既に台湾、日本、中国、米国で特許を登録済み。少量でのテスト生産も行っている。
リヨセルフィラメント１キログラム当たりの価格はナイロン繊維の1.92倍の350元。将来的には一般の衣料から医療用の不織布までさまざまな用途への応用を目指し、付加価値を高めたい方針だ。
リヨセル工場建設のため、同社は台湾で5,000～6,000坪の土地を探している。２期に分けて建設する工場の年産能力は5,000トン、生産額は最高17億5,000万元を予定する。今後董事会の承認を待って、来年にも着工する計画だ。
