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台南紡織が価格提示を停止か、綿花相場下落で


ニュース その他製造 作成日:2010年11月25日_記事番号:T00026776

台南紡織が価格提示を停止か、綿花相場下落で

 
 25日付蘋果日報によると、10月から高騰が続いていた米国綿花先物相場が24日までの1週間で13.96%の大幅な下落を見せたことを受け、代替品となる化学繊維の原料である高純度テレフタル酸(PTA)とエチレングリコール(EG)も約10%下落しており、急激な変動を受けて台南紡織など化繊メーカーが顧客に対するオファー価格の提示を一時停止したもようだ。

 国際綿花相場の下落を受け、現在PTAスポット価格は1トン当たり1,185米ドル、EGは1,040米ドルまで下落している。

 ある化繊メーカー幹部は、化繊メーカーは原料コスト上昇分を川下に転嫁できるが、上昇が急激だった場合、川下の利益を圧迫し、中長期的に見て産業全体に影響を及ぼすと指摘。国際綿花相場および化繊原料価格が下落したことは川下へのコスト転嫁圧力が緩和されて受注に有利となり、紡織業界全体にとっても秩序回復につながると好感している。

 ただ証券会社は、中国産綿花の減産という前提の下、綿花相場は今後も高い水準で推移すると予測している。