台湾のタッチパネルメーカーがこのところ、相次いで増資を実施、または計画しており、宸鴻光電科技(TPKタッチ・ソリューションズ)、洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)など大手6社合計の資金調達規模は400億台湾元(約1,100億円)近くに上る。25日付電子時報が報じた。
TPKは先月29日に台湾でUターン上場したことにより、61億6,000万元の資金を調達。洋華光電もこれまでに現金増資を実施し、24億4,800万元を集めている。
また介面光電(Jタッチ)はこのほど、中国・湖南省の工場拡張に向け、現金増資および無担保転換社債発行により、30億元を調達することを発表した。液晶パネル大手、友達光電(AUO)傘下の達虹科技(CANDO)も中部科学工業園区(中科)での新工場設置に向け2億株を発行し、36億元を調達する。
勝華科技(ウィンテック)は推定75億〜100億元の調達が見込まれるグローバル預託証券(GDR)の発行を宣言したことに加え、24日には銀行団と65億元および1億8,000万米ドルの新たな協調融資(シンジケートローン)契約を締結した。65億元の部分については負債の返済に当てる方針だ。
このほか和鑫光電(シンテック・フォトロニック)は24日、2億株を上限としてGDRを発行すると発表。約40億元の調達が見込まれる。