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作成日:2010年11月25日_記事番号:T00026791
半導体封止・検査のグレイテック、Q4は20%減収も
例年第3、第4四半期に迎えるコンシューマー向け電子製品業界のハイシーズンが、今年は第1四半期末〜第2四半期に前倒しされたことで半導体業界は今期オフシーズンを迎え、超豊電子(グレイテック・エレクトロニック)、台湾典範半導体(TICP)といった中小規模のパッケージング・テスティング(封止・検査)業者では同期売上高が前期比20%減少すると懸念されおり、5〜10%減とみられる大手業者よりも顕著なダメージを受けているもようだ。25日付電子時報が報じた。
コンシューマーICを主に扱うグレイテックの売上高は3月に過去最高の10億4,000万台湾元(約28億5,000万円)を記録した後、下降し続けている。特に9〜10月はそれまでの9億元台から一気に6億元台まで落ち込んでおり、設備稼働率も現在、第3四半期平均の78〜80%から65〜68%まで急低下。第4四半期の売上高は前期比2割減の19億〜20億元と予測している。
またTICPも稼働率が現在60〜70%と、第3四半期のフル稼働から急激な落ち込みを見せており、第4四半期売上高は前期比2割減の8億元となる見通しだ。
ただ今後の見通しについてグレイテックは、来年は春節(旧正月)を例年より早い2月初めに迎えることから、顧客の在庫補充が12月にも始まるとして、来年第1四半期は業績が上向くと期待している。