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鉄鋼価格低迷、CSCが来年Q1に赤字転落へ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年11月26日_記事番号:T00026814

鉄鋼価格低迷、CSCが来年Q1に赤字転落へ【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)はこのほど、来年第1四半期の需要動向について、製鋼コストの上昇にもかかわらず、鉄鋼価格が下落し、赤字転落が見込まれるとの予測を示した。影響は川下の鉄鋼メーカーにも拡大する可能性が高い。26日付経済日報が伝えた。

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 市場関係者によると、石炭と鉄鉱石の価格は来年第1四半期にかけ一段高が予想される。CSCは「コスト構成は企業秘密なので説明できないが、石炭と鉄鉱石がコストの70%を占めるため、影響は大きい」と述べた。

 CSCは熱延鋼板の生産コストが来年第1四半期は1トン当たり12〜13米ドル上昇するとみている。この結果、損益分岐点は同640〜650米ドルとなる。12月の熱延鋼板価格は同650米ドルまで下落しており、一段安となれば赤字転落は避けられない見通しだ。

 CSCは当初、25日に来年1〜2月の鉄鋼価格を明らかにする予定だったが、発表を先送りした。証券会社は「価格設定をめぐり苦慮しているのではないか。状況は想像よりも厳しい」と指摘した。