ニュース 電子 作成日:2010年11月26日_記事番号:T00026824
アップルのタブレット型パソコン「iPad」の第2世代製品が来年第1四半期に発売されるとの見方が強まる中、26日付経済日報は、アップルは12月初めに協力メーカーに対し、部品や組み立ての発注を始める可能性が高いと報じた。新iPadには、テレビ電話機能が搭載される上、さらなる薄型軽量化が図られるとされ、新たなサプライヤーとして台湾メーカー数社が加わるとみられる。
短時間で調達手配が可能
アップルは新iPadに関する観測にコメントしておらず、初代機種の部品サプライヤーも、「現在のところアップルが2代目製品の部品を調達しているとの情報は入っていない」としているが、経済日報は「新機種は初代機種と大きな差異はないとみられるため、短時間での部品調達が可能」と指摘しており、機密を保持するためアップルはぎりぎりのスケジュールで調達を開始する計画だと指摘した。ちなみにタッチパネルは2週間あれば手配できるという。
なお新iPadは、テレビ電話のほか、▽さらなる薄型軽量化▽USBポート▽新たなディスプレイ技術▽3軸ジャイロセンサー──といった新たな機能や技術が搭載されると観測されており、これにより新たな台湾メーカーもサプライチェーンに加わる見通しだ。
台湾メーカーが新サプライヤーとして加わるのは、主にテレビ電話および薄型軽量化の分野とされる。テレビ電話機能が搭載されることで本体の表裏両面にカメラレンズが装備されることになり、アップルのスマートフォン「iPhone」にレンズを供給する大立光電(ラーガン・プレシジョン)や、玉晶光電(GSEO)、全新光電科技(ビジュアル・フォトニックス・エピタキシー、VPEC)、宏捷科技(AWSC)など関連メーカーの名前が挙がっている。
なお新iPadのディスプレイは初代の9.7インチより小型化されると予測されるが、ディスプレイに使用されるガラスのさらなる薄型化が製品の薄型軽量化の鍵となるため、初代機にタッチパネルガラスを供給している、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の正達国際光電(Gテック・オプトエレクトロニクス)が技術開発を進め、継続して受注する見通しだ。
このほか小型化に伴いプリント基板(PCB)の体積も縮小する必要があり、健鼎科技(トリポッド・テクノロジー)がこれを供給するとの観測が出ているが、同社はコメントを避けている。
なお、初代に続き第2世代機種にも主に鴻海が組み立てを担当するとされるほか、バッテリーの新普科技(シンプロ・テクノロジー)、順達科技(ダイナパック)、筐体(きょうたい)の応華精密科技(AVY)が引き続き供給を行う見通しだ。
初代機は12月初めに台湾発売
台湾では初代iPadが依然販売されていないが、中華電信など通信キャリア大手3社が30日に料金プランを発表する予定で、12月初めにも発売される見通しだ。iPadは携帯電話機能を搭載しておらずデータ通信のみのプランとなるため、iPhoneよりも安くなる見込みだ。
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