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陳致中氏が高雄市議トップ当選、「陳前総統の勝利」


ニュース 政治 作成日:2010年11月28日_記事番号:T00026825

陳致中氏が高雄市議トップ当選、「陳前総統の勝利」

 
 陳水扁前総統(収賄罪で有罪確定)の長男で、高雄市の市議会議員選挙に無所属で立候補していた陳致中氏(31)は3万2,947票を獲得してトップ当選を果たした。陳致中氏はこの結果について、陳前総統を公正に取り扱うよう求める民意を示しており、つまりは陳前総統は無罪で、「父の勝利、台湾人の勝利だ」と叫んだ。
 
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勝利宣言する陳致中氏(左)と妻の黄睿靚氏(右)。高雄市議トップ当選と同時に、新人候補としての最高得票数および最年少男性市議の記録も打ち立てた(27日=中央社)

 陳致中氏は、陳前総統一家の汚職事件や、自身の買春疑惑も取りざたされ、票の流出が危ぶまれていたが、投票日直前に陳前総統の母が涙ながらに支持を訴えたことで、同情票が集中したとみられる。

 支持者からは、陳致中氏の妻、黄睿靚氏を立法委員選に擁立することや、陳致中氏が市議会議員選挙を経て立法委員、市長、総統へと上り詰め、父の意志を受け継ぐよう励ます声が聞かれたが、陳致中氏は「今のところ考えていない」と否定した。

 なお陳致中氏は現在、マネーロンダリング(資金洗浄)事件、総統府機密費横領事件で自身も被告として係争中で、有罪が確定して公民権がはく奪されれば、市議会議員の資格を失う。