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新北市は朱氏11万票差で勝利、「銃撃事件なければ危なかった」【図】


ニュース 政治 作成日:2010年11月28日_記事番号:T00026832

新北市は朱氏11万票差で勝利、「銃撃事件なければ危なかった」【図】

 
 台北県の直轄市昇格と同時に改称して誕生する新北市長選挙では、国民党の朱立倫候補が111万5,536票(52.61%)を獲得し、民進党主席の蔡英文候補の100万4,900票(得票率47.39%)に約11万票の差を付けて当選。全土最大の人口を抱える同市の初代市長への就任が決まった。
 
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当選が確定し、選挙対策本部で妻とともに喜びを語る朱立倫氏(左)(27日=中央社)
 
 朱氏は、中和区(現在の市から区に改制)、永和区(同)、新店区(同)など伝統的に国民党が強いエリアで取りこぼしなく大差を付けたことが勝因となった。

 国民党は「投票率が65%を超えれば勝算は高い」と予想していたが、71%の高投票率となったことで、連勝文氏銃撃事件で同党支持者の投票率が高まったことが最大の勝因との見方も出ている。28日付聯合報によると、国民党関係者の一人は「事件がなければ危なかった」と語った。
 
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 蔡英文氏は、国民党と民進党支持者の比率が「55対45」といわれる同選挙区において、民進党公認候補として台北県・新北市長選で史上初の100万票以上を獲得し、得票差を前回2005年の台北県長選から約8万票縮めて善戦した。特に人口が同市最大で、国民党支持者が若干上回るとされる板橋区(同)で勝利しており、このことから蔡氏が中間層より一定の支持を得たことがうかがえる。