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連勝文氏を救った謎のヒーロー、正体が判明


ニュース 社会 作成日:2010年11月29日_記事番号:T00026836

連勝文氏を救った謎のヒーロー、正体が判明

 
 国民党市議候補の選挙集会に応援のために出席していた連戦・同党名誉主席の長男、連勝文氏(40)が、地元暴力団員の林正偉容疑者(48)に銃撃された事件で、犯人が2発目を発射しようとしたその瞬間、黒いジャケットを着た男が飛び出してけん銃を奪い取り、間一髪で連氏の命を救っていたことが分かった。ただ、この謎のヒーロー、現場からすぐに姿を消しており、どこの誰だか分からなくなっていたが、その正体が判明した。

 事件発生は投票日前日の26日午後8時過ぎ。新北市議選に出馬した陳鴻源候補の応援のため、連氏が台北県永和市で開かれた選挙集会に出席していた時だった。

 連氏を救った男性は、身長約170センチ、年齢は40歳前後。この日、友人である陳候補の応援に駆け付けたところ、舞台の階段のそばにうずくまっている林容疑者を発見。どこか様子がおかしいので一挙一動に注目していたという。

 男性によると、連氏の演説で会場が沸いたその時、林容疑者は舞台の上へ移動。その手にけん銃を持っているのが見えたのですぐに後を追った。あと4〜5歩に迫ったその時、林容疑者が左手で連勝文氏の首をつかみ、右手に持ったけん銃を発砲。連氏は左ほおを撃たれ、血まみれになって倒れた。

 男性はそれを見るや突進。けん銃の引き金部分に自分の人差し指と中指を入れ、林容疑者が発砲できないように固定した。

 林容疑者は、さらに力いっぱい引き金を引き、2発目の発砲を試みたがだめだった。あまりの力に、挟まれた男性の指は腫れ上がったそうだ。その後、男性は林容疑者を後ろへ引き倒し、その手からけん銃を奪ったため、連氏への致命的な一撃は避けられたというわけだ。

 実はこの男性、かつて兵役で特殊部隊に所属した経験の持ち主。訓練で擒拿(きんな)術など中国武術で用いられる関節技を習得していたことが役立ち、連勝文氏の命の恩人となった。男性は、容疑者から奪ったけん銃を警官に渡すとすぐに立ち去っていたが、ビデオに写っていた姿から身元が確認されたという。