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連勝文氏銃撃、選挙賭博が原因?


ニュース 社会 作成日:2010年11月30日_記事番号:T00026867

連勝文氏銃撃、選挙賭博が原因?

 
 連戦・国民党名誉主席の長男で同党中央委員を務める連勝文氏(40)が、直轄市長選挙前日の26日夜に銃撃され、重傷を負った事件は、その背景をめぐってさまざまな憶測が飛び交っており、ますます謎が深まっている。29日付中国時報は、選挙で民進党候補の有利が伝えられる中、ヤミ賭博で「国民党勝利」に賭けていた暴力団組織が、状況を逆転させるため事件を起こした可能性があるとの見方を伝えた。

 同紙によると今回の選挙では「5直轄市で3市を制するのは国民党か民進党か」という賭けに人気が集まり、賭け金は数十億台湾元(1元=約2.76円)に上っていたという。そうした中、投票日前日に胴元から「民進党が3市で勝つ可能性が高い」との予想が示されていた。

 しかし実際は国民党が3市を確保する結果となり、多くの賭博客から「事件の目的は選挙情勢を変えることにあり、連勝文氏がターゲットとなったのは(国民党名誉主席の息子という)その知名度の大きさからだ」との見方が上がっている。

 なお、連勝文氏を致命傷となる2発目の銃弾から救った後すぐに立ち去り、「謎のヒーロー」と騒がれた人物は、実は台湾最大の外省人系暴力団組織「竹聯幇」の元大物幹部、劉振南氏であったことが明らかとなった。ただ、警察は劉氏の行為は賞賛に値するとして表彰を行う方針だ。