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蔡英文・民進党主席、続投・総統選参戦に疑問の声も


ニュース 政治 作成日:2010年11月30日_記事番号:T00026868

蔡英文・民進党主席、続投・総統選参戦に疑問の声も

 
 民進党は5直轄市長選で北部・中部の3市では勝てなかったものの、総得票数で国民党を上回ったことで蔡英文主席が続投を表明。また、新北市長選で善戦したことから蔡主席を2012年の次期総統選候補に推す声も高まっている。これについて党内では支持が多数を占めるものの、一部ベテラン党関係者からは疑問視する声も挙がっている。30日付聯合報などが報じた。

 蔡主席の続投については、台湾独立を強く訴えるベテラン党員の蔡同栄立法委員が、直接的に辞任を要求しているほか、陳水扁前総統(既に離党)も、事務所を通じて「現有2市でしか勝てなかったことは、すなわち失敗だ。自分も以前、立法委員補選で敗れた際は辞任した。蔡主席もよく考えるべきだ」とのコメントを発表した。

 ただ、今回高雄市長に当選した現職の陳菊氏、台中市長選で敗れたものの健闘を見せた蘇嘉全氏は、ともに「今回は負けていない」として続投を支持する立場を表明した。

 また、呂秀蓮前副総統は蔡主席が次期総統選の有力候補と目されていることについて、「党内にほかに人材がいないわけではない」と否定的な考えを示唆した。一方、蔡主席は「どんな布陣を敷くにしても、党内でよく話し合う必要があり、現段階で話すのは時期尚早」と語った。