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建設
作成日:2007年9月17日_記事番号:T00002690
台北市の住宅予約販売、高級住宅でも冷え込み
全土で最も好調だった台北市の不動産市場で、販売傾向の冷え込みが最近顕著になっている。今年初めの「3カ月で売り切れ」といった状況は跡形も無くなり、5~6割の売れ残りが常態になった。こうした状況は「套房」(バス、トイレ付きの分譲マンション)に限らず、比較的好調だった郊外住宅、市街地の高級住宅にも広がり、この数ヶ月、成約件数は販売全体の5割に満たない状況だ。
業界関係者によると、不動産市場は5月以降売れ行きが鈍り始め、「第一級」の物件以外は大部分が販売期間を延長し、価格の下げ幅も大きくなっているようだ。「套房」の販売が最も不調で、金融機構が住宅ローンの緊縮化を実施し、12坪以下には融資しないという引き締め政策を打ち出してからは、問い合わせもほとんどない状態だという。統計によると、今年上半期の台北市「套房」建設計画は約200億台湾元(約691億円)、約1,680戸で、そのうち4割が大直再開発区に集中している。競争が激しく、売出価格1坪73万元の物件が50万元でも売れず、また北投や天母などの1坪100万元以上の高級住宅も、50万~70万元で契約せざるを得ない状況だという。
倪子仁住展雑誌研究開発長は、米国サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響で、台湾株が下落したことが不動産市場の不振につながっていると見ている。15日付中国時報が報じた