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作成日:2010年12月1日_記事番号:T00026906
電子ブック受託生産のネトロニクス、「来年は世界シェア15%」
電子ブックリーダーを受託生産する振曜科技(ネトロニクス)の呂俊徳董事長は、今年は世界シェア10%、来年は15%に達するとの見方を示した。来年の市場規模は3,000万台と見込んでいるため、450万台以上の出荷が必要となる計算だ。証券会社は、同社売上高は来年、今年に比べ倍増して100億台湾元(約270億円)を突破すると予測している。1日付工商時報が報じた。
米アップルのタブレット型パソコン「iPad」が電子ブックリーダー市場を圧迫するとの懸念から顧客の模様眺めが起き、ネトロニクスは今年第3四半期、赤字覚悟の在庫消化を行い業績に打撃を受けた。
しかし呂董事長は「第4四半期に入り、iPadの影響はないことが確定した」と強調。このところ受注の回復が見られ、出荷も好調だと語った。ただ12月は一部の部品が確保できず、出荷は10万台にとどまる見通しだ。しかしそれでも証券会社は第4四半期40万台、通年では74万台と予測している。
同社は今年のクリスマスシーズンに1台89米ドルや99米ドルの低価格品が登場して購買意欲が高まると予測。今年の市場規模は1,100万台となり、その8割を占めるアマゾンとバーンズ・アンド・ノーブル(B&N)以外の半数を同社が受託すると見込む。