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液晶パネル価格が反発、大手が増産へ


ニュース 電子 作成日:2010年12月1日_記事番号:T00026915

液晶パネル価格が反発、大手が増産へ

 
 市場調査会社アイサプライによると、液晶パネル市場では、11月に大型パネル価格が下げ止まるなど、市況回復の兆しが見え始めた。これを受け、台湾の液晶パネル大手2社では、設備稼働率が大きく回復している。1日付経済日報が伝えた。

 液晶パネル市況の回復は、中国の液晶パネルメーカーにおける労働力不足、春節(旧正月)前の需要期到来、米国のクリスマス商戦による液晶テレビ需要回復などが背景。大型パネル価格は4月以来の下落傾向に終止符を打ち、11月は前月比0.9%の上昇となった。

 これを受け、業界大手の友達光電(AUO)、奇美電子(チーメイ・イノルックス)では設備稼働率が上昇しており、今期の赤字拡大にも歯止めがかかる見通しとなった。液晶テレビ用パネルは、両社の売上高の50〜60%を占めている。

 アイサプライのアナリスト、スウェタ・ダッシュ氏は「大手液晶テレビメーカーは、中国の春節が近づくと、液晶パネルメーカーの労働力不足がさらに深刻化することを懸念しており、事前に液晶パネルを確保しようとしている。現在液晶パネルの在庫水準は低いため、大型パネルは価格が上昇に転じた」と指摘した。