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ヤマハ、バイク20万台リコール


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2010年12月1日_記事番号:T00026921

ヤマハ、バイク20万台リコール

 
 ヤマハ発動機の台湾法人、台湾山葉機車工業(ヤマハモーター台湾)は30日、同社が販売する10車種、約20万台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。台湾二輪車市場のリコールとしては過去最大規模となる。燃料ポンプ部品の瑕疵により加速不良、起動不良を起こす可能性があり、エンジンが停止して安全走行に影響を及ぼす恐れもあるという。なお、台湾ヤマハによると、現時点で同問題が原因で発生した事故は報告されていない。1日付蘋果日報が報じた。

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リコール対象となったヤマハBW’S125(台湾ヤマハ提供)  

リコール対象車は▽BW’S125▽BW’S X125▽MAJESTY125▽VINO50▽歓喜50▽勁風光125▽CUXI100▽新勁戦125▽GTR125▽RS−Z100──の10車種(18型式)で、製造期間は2007年3月26日〜10年6月1日まで。

台湾ヤマハによると、過去1年の間に購入者から、走行中にスピードが出なくなる、信号待ちの際にエンジンが止まり再始動できなくなるといった訴えが相次いだため、原因の調査を行った。この結果、燃料ポンプの部品に問題が見つかったため、リコールを決めた。

同社はリコールの発表と同時に購入者への無料点検・部品交換の通知を開始した。点検・交換にかかる時間は車種によって異なるが、およそ48分〜2時間12分。ただ、対象車両数が多いため、すべての通知が完了するのは来年3月となる見通しだ。1年半以内に9割の点検・交換を終えることを目標とする。

これについて財団法人消費者文教基金会(消基会)の蘇錦霞董事長は、「通知に来年3月までかかるのは遅過ぎる。事故が起きたら誰が責任を取るのか」と対応を急ぐよう求めた。これに対し台湾ヤマハの奥敦・経営企画室副部長は、「来年3月というのはあくまでも予測で、できるだけ早く完了したい」と説明。「各販売店で1日に対応できる能力は3〜5台分と限られるが、確実に対応が進むよう努力したい」と強調した。
 
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