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連勝文氏銃撃、重要参考人の選対幹部が出境


ニュース 社会 作成日:2010年12月2日_記事番号:T00026926

連勝文氏銃撃、重要参考人の選対幹部が出境

 
 直轄市長選挙の投票日前夜に当たる先月26日夜、連戦・国民党名誉主席の長男、連勝文氏(40)が選挙集会で顔面を銃撃された事件で、逮捕された地元暴力団員の林正偉容疑者(48)が犯行前、新北市議選に出馬した陳鴻源氏(国民党)の選対総幹事、杜義凱氏(65)に数回電話をかけていたことが判明した。捜査当局は、事件について杜氏が何らかの事情を知っているとみて調べを進める方針だが、杜氏は1日、事情聴取を待たず桃園空港から中国に出境していたことが明らかとなった。検察は関係ルートを通じ、台湾で事情聴取に応じるよう求める方針だ。2日付蘋果日報が伝えた。

 調べによると、林容疑者は犯行10分前に杜氏に3回電話をかけたが、杜氏はいずれも電話に出なかった。杜氏は林容疑者と「親しい関係ではない」としているが、林容疑者が事件直後の警察による取り調べで、杜氏が出頭するまで一切取り調べに応じなかったことから、捜査当局は2人が単純な関係ではないとみている。

 捜査当局は現在、都市再開発事業をめぐるトラブルが事件の背景にあるとみて、慎重に調べを進めている。

 杜氏は先月30日、警察に電話をかけ、「中国に(愛人の)生活費を払いにいく」と出境理由を説明した。杜氏は重要参考人であっても容疑者ではないため、検察は出境禁止措置を取ることはできなかった。検察は杜氏が事件による周囲の圧力に耐えかね、出境したとみている。

 杜氏は陳鴻源氏の側近を通じて1日夜、「上海に投資事業があり、警察に届け出た上で、雑務処理に向かった」とした上で、「捜査には全面的に協力する」と表明している。