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「鼎泰豊」などのエビ料理、異常気象で別品種を代用


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年12月2日_記事番号:T00026932

「鼎泰豊」などのエビ料理、異常気象で別品種を代用

 
 日本人にもお馴染みの小籠包レストラン、「鼎泰豊」などでは最近、エビ料理を食べた来店客から「いつもと味や食感が違う」との声が聞かれる。この1カ月、異常気象でクルマエビ科のスベスベエビ(剣蝦)が入荷できなくなり、養殖のヨシエビなどが代用されているためだ。有名江浙料理レストラン、栄栄園の主人の黄呈郎氏は、「料理人になって約50年で初めての経験で、市場で取り合いになっている」と頭を抱えている。2日付中国時報が報じた。

 鼎泰豊の店主、楊紀華氏はこの1〜2カ月、スベスベエビが入荷できずに他の2〜3種で代用していると認めた上で、エビチャーハンやエビシューマイを食べて違和感を感じた馴染み客の敏感な舌に感服している。南僑化学工業が経営する小籠包レストラン「点水楼」も、エビ料理がメニューに数多く並ぶため、購買担当者が探し回っている状況だという。

 水産物輸入業者によると、異常気象で生育が遅れ東南アジア産のスベスベエビが入荷できないことが主因だが、中国の業者による買い占めも大きな要因だという。スベスベエビだけでなく、マダラも1キログラム当たり400台湾元から550元(約1,500円)へと値上がり。豪州のロブスター、日本の干し貝柱などその他食材も値上がりしており、この傾向は来年中ごろまで続く見通しだ。