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中国のエチレン減産、台湾メーカーに追い風


ニュース 石油・化学 作成日:2010年12月2日_記事番号:T00026939

中国のエチレン減産、台湾メーカーに追い風

 
 中国政府が石油大手各社にディーゼル油(軽油)の増産を要求し、石化原料のナフサの生産量が減少したため、中国メーカーによるエチレン生産が減少しており、台湾メーカーは相場上昇で恩恵を受ける見通しだ。2日付経済日報が伝えた。

 台湾中油によると、中国では年産1,300万トンのエチレン生産量が12月は10~15%減少すると見込まれ、エチレンを原料とする化学品が一斉に値上がりしている。

 ポリエチレン、エチレングリコール(EG)などの値上がりで、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)、東聯化学(OUCC)、中国人造繊維(CMFC)などは直接の恩恵を受ける見通しだ。

 中国では温室効果ガス削減を目的として、各地で電力供給の制限措置が取られており、企業が自社発電で電力不足を補おうとした結果、ディーゼル油の供給不足が深刻化。それを受け、中国政府は中国石油化工(シノペック)、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、中国海洋石油(CNOOC)など石油大手各社にディーゼル油の増産を要求していた。