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AUO・奇美電、稼働率が8割を回復


ニュース 電子 作成日:2010年12月2日_記事番号:T00026946

AUO・奇美電、稼働率が8割を回復

 
 台湾の液晶パネル各社は、中国からの液晶テレビ向け受注回復や、米国のクリスマス商戦開始日となる「ブラックフライデー(感謝祭翌日、今年は11月26日)」向け出荷が前年同期比小幅成長という予想通りの結果となったことで恩恵を受けており、友達光電(AUO)および奇美電子(チーメイ・イノルックス)の現在の設備稼働率は80%以上に上昇しているもようだ。2日付電子時報が業界関係者の話を基に報じた。

 同関係者によると、台湾パネル各社の第4四半期売上高は、毎月横ばいか小幅成長となるとみられる。ただ、売上比率が最大の液晶テレビ用パネル価格は依然下落が続いているため、同期はAUO、奇美電ともに赤字となる可能性があるという。

 なお最近、海外のメディアで液晶パネル世界最大手のサムスン電子が7%の減産を実施すると報道され、業界では市況の先行きを懸念する声が上がっていたが、同関係者は「サムスンの稼働率は依然90〜95%を維持しており、大きな変化はない」と指摘している。

 ただ一方で最近、欧州の広い範囲で大雪により、交通や電力供給などに被害が出ていると伝えられており、年末商戦への影響が懸念されている。