第6回台北国際牛肉麺フェスティバルの牛肉麺料理コンテストが5日行われ、参加20店が「紅焼(醤油味の赤みがかったスープ)」「清燉(澄んだあっさりスープ)」「創意(創作料理)」の3部門に分かれて腕を競った。
紅焼部門で優勝した「洪師父麺食桟」の「唯我独尊」(5日=中央社)
300人の一般審査員と料理専門家の審査の結果、紅焼部門では2006、07、08年と3年連続でチャンピオンに輝いている「洪師父麺食桟」(台北市中山区建国北路二段72号)が返り咲き優勝。一般にはステーキに使用する希少な「仔牛の骨付きスネ肉」や、「牛筋」など牛の5つの部位を盛り込んだぜいたくな紅焼牛肉麺、その名も「唯我独尊」を引っ提げての参加。煮込み時間の異なるスネ肉と牛筋という材料を同時に調理するため、火加減がポイントだとか。コラーゲンが豊富で、さっぱりとした味に仕上げ、高い評価を得た。1杯888台湾元と高価だが、量はたっぷり2人前はある。
清燉部門で優勝した「板橋皇家牛肉麺」(台北県板橋市新海路134号)は、紅焼部門でも2位と大健闘。同店の清燉牛肉麺は、台湾産牛の肉と骨からスープを取り、具材に台湾産牛肉とオーストラリア産牛スネ肉を使ったもの。年末からメニューとして出す予定で、価格は200元以内になるという。
創意部門のチャンピオンとなった「鳳山湯味小吃店」(高雄県鳳山維新路97号)は、今年は「2010台北国際花卉(かき)博覧会(花博)」にちなんで「花」がテーマとなっていることから、4カ月かけてキンモクセイとユリを使った冷麺「花香刀削牛肉涼麺」を編み出した。6日から1杯300元で発売される。同店は地元でもあまり存在が知られていなかったが、今回の優勝で一躍有名になりそうだ。
なおその他の順位と店名は以下のとおり──▽紅焼部門、3位・志明牛肉拉麺(台北市徳行西路)▽清燉部門、2位・清葱専業牛肉麺(台北市北平西路)、3位・青蔵老牌牛肉麺(台北県板橋市民族路)▽創意部門、2位・御茶園旗艦店(台北市忠孝東路4段)、3位・麻辣天堂牛肉麺店(台北市四維路)──牛肉麺ファンの方は、入賞店に足を運んでみては?