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作成日:2010年12月6日_記事番号:T00026985
連勝文氏銃撃、50万元支払い拒否で逆恨みか
連戦・国民党名誉主席の長男、連勝文氏(40)が先月26日夜、新北市議選に出馬した陳鴻源氏(国民党)の選挙集会で顔面を銃撃された事件で、現行犯逮捕された林正偉容疑者(48)が、金に困り、陳鴻源氏陣営に現金50万台湾元(約140万円)を要求したものの、断られたために犯行に及んだとみられることがこれまでの供述で分かった。5日付蘋果日報などが伝えた。
調べによれば、林容疑者は犯行前、陳鴻源氏の父親、陳明雄氏に5回にわたり会い、50万元をゆすり取ろうとしたが失敗し、犯行当日も選対幹部に電話をかけたが通じなかったため、陳氏陣営を苦境に立たせるために犯行に及んだ疑いが強まっている。
林容疑者は、強盗事件で死刑になった地元暴力団幹部から引き継いだ地盤で「みかじめ料」を取るなどして勢力を維持してきたが、最近は影響力が衰え経済的に困窮していたという。
林容疑者が連氏を狙った背景について、容疑者を知る人物は「ステージ上にいた人物はすべて林容疑者と接触している人物だったため、撃つことができず、代わりに面識がない連氏を撃ったのではないか」と推測した。
6日付新聞各紙によれば、連氏は事件から10日後の5日夜、入院先の国立台湾大学医学院附設医院(台大医院)を密かに退院し、自宅に戻った。