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米韓FTAで競争力低下懸念、TIFA交渉を加速


ニュース その他分野 作成日:2010年12月6日_記事番号:T00026986

米韓FTAで競争力低下懸念、TIFA交渉を加速


 米韓自由貿易協定(FTA)の追加交渉が5日までに妥結し、協定発効にめどが付いたことから、韓国と産業構造が似ている台湾では、米韓FTAの成立による国際競争力の低下を懸念する声が上がっている。台湾は今後、米国との貿易投資枠組み協定(TIFA)交渉を急ぐ構えだ。6日付中央社電などが報じた。

 米国と韓国は、議会での批准手続きが遅れていた両国のFTAに関する追加交渉を行い、協定内容を一部見直すことで合意した。これにより、米韓FTAは批准手続きを経て、早ければ来年中にも発効する見通しとなった。

 これについて、専門家は「台湾と韓国が主力の電子通信製品(携帯電話端末など)は、既に米国で関税が撤廃されており、影響は大きくない。むしろ、液晶パネル、機械部品、石油化学などの分野で影響が大きい」と指摘した。

 台湾は、米国とのFTA締結の第一歩となるTIFAの締結に向けた次官級協議を来年初めにも再開する。

 中央社電によると、呉敦義行政院長は同日、TIFA締結交渉の行方について、「包括的な協定の提携は容易ではないため、項目ごとの交渉も可能だ」と述べ、合意可能な分野から柔軟に交渉を進めていく考えを表明した。