米保険大手ＡＩＧの台湾子会社、南山人寿保険の売却入札の書類提出が３日、締め切られ、中国信託金融控股（中信金）が最高額となる24億〜27億米ドルで応札したもようだ。入札額は前回の24億5,000万米ドルを上回った可能性が高い。４日付工商時報が伝えた。
一方、潤泰集団（RUENTEX）と製靴大手、宝成国際集団（ＰＣＣ）の合弁による投資会社「潤成投資控股」は２番目に高い23億〜26億米ドルを提示したもようだ。同社は潤泰集団が76％、宝成工業が20％を出資し、11月25日に設立された投資会社で、中信金の強力なライバルとして浮上した。
このほか、国泰金融控股は21億〜23億米ドル、富邦金融控股が15億〜18億米ドルを提示したもようだ。
ＡＩＧ側は今週にも幹部を台湾に派遣し、行政院金融監督管理委員会（金管会）とともに入札企業との面接を行い、クリスマス休暇前にも売却先を決定したい構えだ。
