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第2代健保、高額医薬品の差額負担求めず


ニュース 医薬 作成日:2010年12月6日_記事番号:T00026995

第2代健保、高額医薬品の差額負担求めず

 
 立法院は3日、現在の全民健康保険に代わる第2代全民健康保険について、患者が医療機関で給付上限額を上回る割高な医薬品の処方を受けた際、差額負担を求めない方向で制度作りを進めていくことで、与野党が一致した。4日付自由時報が伝えた。

 現行制度では、給付上限額との差額は患者が自己負担しなければならず、行政院は当初、第2代健保でも差額負担の維持を主張していた。制度改正により、患者が経済的理由で差額を負担できず、希望する医薬品の処方を受けられない状況は改善される見通しだ。ただ、医師が故意に利益率の高い高額医薬品を患者に処方するといったマイナス効果を懸念する声もある。

 このほか、医療機関が給付金を不正受給した場合、不正受給額の2〜20倍の罰金を適用し、場合によっては刑事責任も問う。

 また、保険料の算定基準となる「世帯総所得」の定義をめぐっては、野党民進党が土地取引所得、退職所得、海外所得なども対象に含めるべきだと主張しているのに対し、与党国民党が難色を示しており、協議が継続される。