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イノテラの42ナノプロセス、来年3月から量産開始


ニュース 電子 作成日:2010年12月6日_記事番号:T00027003

イノテラの42ナノプロセス、来年3月から量産開始

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAM大手、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)は、来年3月から回路線幅42ナノメートルの2ギガビット(Gb)DDR3の量産を開始する。42ナノプロセスのDRAM量産は台湾メーカーとして初めて。稼働開始以降、42ナノ製品のウエハー投入枚数を毎月1万〜1万5,000枚のペースで引き上げる計画だ。6日付経済日報が伝えた。

 現在、世界のサーバーおよびハンドヘルド製品向けメモリーの7割をサムスン電子とハイニックス半導体が生産しているが、ヒューレット・パッカード(HP)、デル、宏碁(エイサー)など大手ブランド各社はリスク分散のため、米マイクロン・テクノロジー、南亜科技にもDRAM発注を開始している。このため同じマイクロン陣営であるイノテラも今後、サーバーやモバイル製品向けDRAMの受注が見込める。

 証券会社の予測では、イノテラは42ナノ製品の量産により50ナノと比較して生産コストが3割減少、1ギガビットDDR3DRAMの1個当たり生産コストは1.2米ドルに抑えられる見通し。DRAM価格が今後底打ちを迎えれば、いち早く黒字転換できる見通しだ。