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中国製鋼管に反ダンピング課税、台湾に受注シフト


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年12月8日_記事番号:T00027052

中国製鋼管に反ダンピング課税、台湾に受注シフト

 
 米国が中国製鋼管に高率の反ダンピング課税を適用したことを受け、燁輝企業、中鴻鋼鉄、高興昌鋼鉄など台湾の鋼管メーカーは高強度ラインパイプの受注拡大を期待し、相次いで工場拡張計画を立てている。8日付工商時報が伝えた。

 このうち、燁輝企業は既存工場(高雄県橋頭郷)のそばに鋼管新工場を建設しており、来年10月の生産開始が見込まれる。また、高雄県大発工業区で鋼管類を生産する中鴻鋼鉄は、生産ライン増設により、生産能力を現在の月産7,000トンから倍増させる方向で検討している。

 米国は今年初め、中国製鋼管に50~90%の反ダンピング関税を適用し、対米輸出はほぼストップしている。このため、鋼管の発注先が台湾メーカーにシフトしている。

 高興昌鋼鉄は「最近は台湾市場への出荷は少なく、ほとんどが米国向け輸出で、生産量は月2,000トンに達している」と説明した。