ニュース
電子
作成日:2010年12月8日_記事番号:T00027062
グンゼと中強光電、タッチパネルで合弁
グンゼ(本社・大阪市北区、平田弘社長)は7日、バックライトモジュール大手の中強光電(コアトロニック)傘下、楊升照明(ヤングライティング)と合弁で、中国広東省の広州経済技術開発区に透過型静電容量方式タッチパネルの揚郡光電(広州)(YLGオプ卜テック)を設立すると発表した。中強光電の主管は、同社の顧客であるグンゼとの合弁により、グループとして初めてタッチパネル事業に参入すると語った。8日付経済日報が報じた。
新会社の資本金は600万米ドル、出資比率は楊升照明51%、グンゼ49%。今月中に設立、来年3月の操業開始を予定する。経済日報によると、当初の月産能力は20万枚とみられる。
グンゼは合弁工場設立の目的について、米アップル「iPad」登場によりタッチパネル搭載のタブレット型パソコン市場の拡大が予想される中、10インチ前後の中大型サイズの引き合いが急増し、生産能力増強が必要と判断したと説明。その上でバックライトの薄型化などに高い技術を擁する楊升照明との提携が、競争力向上にもつながるとしている。
市場観測によると、来年第1四半期末にも発売されるとみられる「iPad」2代目機種には、奇美電子(チーメイ・イノルックス)とLGディスプレイ(LGD)が液晶パネルを供給し、この両社に現在バックライトモジュールを供給している中強光電も「iPad」サプライチェーン入りを果たすとみられている。