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中山高速公路の高架工事、鉄筋量の不足発覚


ニュース 運輸 作成日:2010年12月9日_記事番号:T00027072

中山高速公路の高架工事、鉄筋量の不足発覚

 
 中山高速公路(国道1号)の五股〜楊梅間で進められている拡幅工事で、高架部分に使用された鉄筋の量が必要量よりも3分の1足りないことが8日までに明らかになった。交通部台湾区国道新建工程局(国工局)は、事実関係を認めた上で、既に設計の再検討と補強工事に着手したと説明した。9日付中国時報が伝えた。

 問題の拡幅工事は昨年10月末に着工され、鉄筋の不足が指摘された工区は、台湾世曦工程顧問(CECI)の設計で、今年6月に工事が始まった。しかし、支柱下部の円柱状部分に33トンの鉄筋を使用すべきところ、実際には22トンしか鉄筋が使用されていなかった。このままでは耐震性に問題があるという。

 台湾世曦の鄭明源副総経理は「鉄筋量の不足は設計ミスで、担当技師にも問題があった」として、関係者の処分を検討する方針を示した。その上で、「鉄筋量の不足は自社の現場調査で発覚し、国工局に緊急に報告を行い、施工業者は鉄筋組立作業やコンクリートの流し込み作業を中断した」と説明した。

 台湾世曦は既に作業が完了している支柱6基について工事をやり直す方針で、費用を同社が全額負担する。