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台湾森永50周年、「アジアの製造拠点に」


ニュース 食品 作成日:2010年12月9日_記事番号:T00027080

台湾森永50周年、「アジアの製造拠点に」

 
来年台湾事業50周年を迎える台湾森永製菓の品川一夫総経理は9日、「台湾キャンディー業界でナンバーワンブランドになる」との今後の目標を挙げた。また「台湾をアジアの生産拠点にしたい」と語り、総売上高に占める輸出事業の比率を、現時点の23%から2013年に35%まで拡大する計画を明らかにした。

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児童福祉連盟への寄付誓約書にサインを行った台湾森永の品川一夫総経理(左1)と潘明哲董事長(左2)(9日=YSN)

同社は1961年、それまで森永ミルクの代理販売を行っていた台北勝豊貿易の経営者、潘水生氏と森永製菓の合弁により、「台湾製菓」として設立された。翌年、台北市北投区に工場が完成、ミルクキャラメルの生産を開始した。80年には社名を台湾森永製菓に改称、89年に森永が出資比率を55%に拡大して経営権を握った。

2000年以降はソフトキャンディ、ハイチュウの製造販売および米国への輸出を開始。さらに05年には中国、今年はオーストラリアへの輸出もスタートさせた。現在、台湾森永は工場1カ所、営業所3カ所(台北、台中、高雄)を構え、従業員数は195人を数える。今年度売上高は約8億台湾元(約22億円)が見込まれる。

なお50周年を記念して同社は、恵まれない子供たちに夢をかなえる機会を提供する「天使の約束・希望飛翔」共同プロジェクトを実施することを表明し、来年の台湾製キャラメル総売上高(税抜)の5%を児童福祉連盟に寄付すると発表した。今年の業績を基にすると、寄付額は年間約550万〜600万元に上る。