ノートパソコン受託生産大手の広達電脳（クアンタ・コンピュータ）は、米アップルが来年発売するとみられるタブレット型ＰＣ「ｉＰａｄ」の２代目機種を、鴻海精密工業に次ぐ２番目の生産委託先として受注したと業界で観測されている。業界では、来年４月の大量出荷予定に向け、クアンタが第１四半期に量産準備に入るとみている。クアンタは顧客に関してコメントできないとした。９日付蘋果日報などが報じた。
クアンタが８日発表した11月の連結売上高は、前月比11.3％増、前年同月比7.5％増の1,002億7,700万台湾元（約2,800億円）となり、過去最高を更新した。１〜11月の累計では、前年同期比42.4％増の9,958億5,300万元となり、１兆元の大台達成を目前とした。年間売上高が１兆元を超えれば、台湾の電子業界では鴻海精密工業に続く快挙となる。
11月のノートＰＣ出荷台数は490万台で、前月を40万台上回った。１〜11月の累計では4,710万台を数え、通年5,000万台の達成を確実にした。
クアンタは「第４四半期は伝統的に需要期に当たり、11月の出荷台数は月別で年初来２番目の多さだった。12月の出荷はやや減少するとみられるが、出荷目標は予想通りに成長を示す見通しだ」と説明した。
