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英国留学経験の台湾人男性、vCJDで死亡か


ニュース 社会 作成日:2010年12月9日_記事番号:T00027095

英国留学経験の台湾人男性、vCJDで死亡か

 
 英国に8年間留学した経験があり、今年5月に死亡した台湾人男性(当時36)の死因が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)だった可能性が高いことが、台北栄民総医院神経内科の研究で8日までに分かった。9日付自由時報が伝えた。

 男性は英国で牛海綿状脳症(BSE)が流行していた時期と重なる1989年から97年にかけ、同国マンチェスターに留学した経歴があった。台湾でvCJDによる疑いが極めて濃い死亡例が見つかったのは初めてで、アジアでは日本、香港の各1例に続き3例目となる。男性の遺体は既に火葬されているため、死因の確定診断はできないという。

 行政院衛生署疾病管制局によると、台湾では1997年以来、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の疑い例243例、確定病例が5例報告されている。しかし、確定病例はいずれも従来型のCJDで、vCJDの濃厚な疑い例が報告されたのは今回が初めてだ。

 楊志良衛生署長は「男性は英国に8年居住していた上、台湾が米国産牛肉の輸入解禁後に感染したわけではない」として、米国産輸入牛肉とは関連性がないとの見方を強調した。