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ノーベル平和賞に対抗、中国が連戦氏に「孔子平和賞」


ニュース 社会 作成日:2010年12月10日_記事番号:T00027099

ノーベル平和賞に対抗、中国が連戦氏に「孔子平和賞」

 
 中国はこのほど、服役中の同国民主運動家、劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞したことに対抗したとみられる「孔子平和賞」を創設。初の受賞者に台湾の連戦・国民党名誉主席を選んだ。しかし、9日に北京で行われた授賞式に連戦氏本人は出席せず、中国側の「政治宣伝ショー」はとんだ茶番劇に終わった。10日付自由時報などが伝えた。
 
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民進党の立法委員は「孔子平和賞は平和に対する最大の侮辱だ」と、中国と連戦氏を批判した(9日=中央社)
 
 今回の表彰式が、10日に行われるノーベル平和賞授賞式に対する当てつけであることは明らかだった。しかし、連戦氏欠席で中国側のもくろみは外れ、同賞選考委員会は、苦肉の策で身元不明の少女にトロフィーを贈り、内外メディアに撮影させることで体裁を整えようとしたが、会場からは失笑も漏れたという。

 選考委側は事前に国民党文化伝播委員会の蘇俊賓主任委員に連絡を入れ、「うまくいくことを願っている」との回答を得たと説明し、連戦氏が受賞を了承しているとの立場を表明した。しかし、蘇主任委員は「連絡は受けていない」としており、双方の説明は食い違っている。

 記者会見では外国人記者から「孔子平和賞は劉暁波氏のノーベル平和賞受賞に対抗するものか」との質問が飛び、選考委員長が「その名前には触れたくない」と言及を避ける一幕もあった。