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台プラグループ経営陣、「15年で引退」に全員が署名


ニュース 石油・化学 作成日:2010年12月13日_記事番号:T00027135

台プラグループ経営陣、「15年で引退」に全員が署名

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)創業者の王永慶氏の死後、同グループを主導してきた王一族と生え抜き幹部から成る「7人組」(王文淵、王瑞華、李志村、呉欽仁、王文潮、楊兆麟、王瑞瑜)は、2009年に「所有権と経営権の分離」の方針に同意し、5年以内に全員が経営の第一線から退くことを定めた誓約書に署名していたことが、王一族に親しい人物によって明らかにされた。13日付蘋果日報が報じた。

 台プラグループの経営陣交代については王文淵グループ総裁も先月、台プラ主要4社の▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)──の董事長職を5〜10年内に後継者に引き渡すと語っている。

 ある台プラ主管によると、現在グループ内では5カ年4段階の経営引き継ぎ計画が進行しており、その内容は▽第1段階(06年6月〜10年6月)、協理クラス以下管理職の満65歳での退職を徹底▽第2段階(07〜09年)、総管理処による子会社の事業監督を認めず、主要4社に移管していく▽第3段階(10〜14年)、経理クラス以上の上級管理職ポストに次世代の経営専門職人材を昇任させる▽第4段階(15年以降)、「7人組」が主要4社の経営から退く──といったものだという。

 ただ証券会社からは、15年に「7人組」が引退しても、主要4社の新董事長に報告を求めるのであれば、「真の所有と経営の分離」とは言えないとの指摘も出ている。