ニュース 社会 作成日:2010年12月14日_記事番号:T00027154
近年台湾で増え続ける中国からの観光客に、観光スポットとして新たに注目を集めている場所がある。台北市議会だ。台北101や国父紀念館など従来からの有名観光地に近いことに加え、中国にはない「議会」というものを一目見てみたいと興味がかき立てられるようで、多くの中国人ツアー客が参観や傍聴に訪れているという。
ある旅行ガイドによると、台北101や国父紀念館を訪れる際、台北市議会の近くを通るため、中国人客から質問を受けることが多いという。そんなとき「議会は市民の声を代弁し、市政を監督する機能を持つ『民主の聖地』といえる場所だ」と説明すると、中国人客は強い興味を示し、争って記念写真を撮り始めるそうだ。
台北市議会の会期中は、申請を行えば国籍を問わず傍聴が可能で、中国観光客も身分証を提示すれば見学することができる。これについて議会の王金徳秘書長は「大陸(中国)住民に台湾民主の殿堂を見せることは、決して悪いことではない」との考えを示している。
王氏によると、傍聴席で議会を見学し、議員が市政府職員をののしる場面を目にした中国人客は、「あれは台本のある芝居か、それとも本気でののしっているのか?」との質問を口にし「もし大陸なら、すぐに捕まるよ」と漏らしたという。
このほか、市議会地下階のレストランも多くの中国人客でにぎわっている。1人当たり約300台湾元というリーズナブルな価格に加え、「台北市議会で食事をした」ということを帰国後の話の種にできることから人気が上昇しているようだ。
ただ、中国人客は値切り方が尋常でないため、レストラン側は「みんなが思うほどもうかっていないよ」と不満顔だ。
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