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台湾元高、石化業界で明暗分かれる


ニュース 石油・化学 作成日:2010年12月15日_記事番号:T00027203

台湾元高、石化業界で明暗分かれる

 台湾元相場が14日、13年ぶりに一時1米ドル=30台湾元を割り込む高値を付ける中、台湾の石油化学市場は、川上が台湾元高の恩恵を受けるのに対し、川下は打撃を受けることが予想されるため、業界関係者は複雑な表情だ。15日付蘋果日報が伝えた。

 証券業界によると、川上の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)、台湾中油は原油価格が米ドル建てとなっているため、台湾元が対米ドルで1元上昇すると、台塑石化は年間で1億5,000万〜1億8,000万米ドルの原料コストを節約できる。

 これに対し、化学繊維、プラスチック製品など川下業者は、輸出代金を米ドルで受け取り、原料は川上業者から台湾元建てで購入するため、減収とコスト増につながる見通しだ。

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や亜洲聚合(アジア・ポリマー)など、中間の汎用プラスチック業者は、輸出比率によって影響が左右されそうだ。