工作機械メーカーでプレス設備最大手、金豊機器工業は14日、高速精密プレス機の日本最大手、山田ドビー（本社・愛知県一宮市、山田健雄社長）と、中国・浙江省寧波でのプレス機生産に関して提携契約を締結した。両社は山田ドビーのストレートサイドプレス機ＥＨシリーズの生産で協力し、ハイエンド電子製品の生産設備市場でシェア獲得を狙う。15日付経済日報が伝えた。
金豊の陸泰陽執行長によると、今回の提携は中国の第12次５カ年計画（2011～15年）による需要を見据えたものだ。中国では地場プレスメーカーが成長しているが、金豊など他社製品の外観を模倣しただけの機器で価格競争を仕掛けるケースがあり、市場が混乱しているという。
金豊の中国事業は今年受注が満杯で、通年売上高は前年比140％増となる７億2,000万人民元（約91億円）が見込めるという。急成長する同国市場に対応するため、来年は1,500万米ドルを投じ、江蘇省准安市に工場を新設する予定だ。2012年初頭の操業開始で、加圧能力3,000トン以下クラスのプレス機を生産する。
